凍土の共和国 2019 2日目③

2019/01/11　～2日目③～

やってきました玉流館、まずは名物の緑豆のチヂミ。相変わらずカリっとして香ばしく美味。

ダチョウの蒸し肉は程良い塩加減でジューシー。

なんだかんだで4回目の玉流館、しかし鳥料理がいつものと違うのでメニューを見せてもらう。

おぉ、これこれ。

追加オーダーの七面鳥。身が締まって香ばしくて美味、からし醤油で頂く。

私	＜	やはり平壌に来たら玉流館ですね。
男G5	＜	そうです。しかし去年の夏のJSツアーの人達は来れなかったです。
私	＜	大変だったみたいですねぇ・・・（※突然の日程短縮の為）。
男G5	＜	あの時私がみんなの前で謝罪しました。「残念な事もありましたけど、アリラン祭で金正恩元帥を見れたし良かったでしょう」と。そう言ったらみんなから拍手が起きましたよ。
私	＜	確かに貴重な経験ですね（※偶然元帥が訪れたらしく、それはそれで羨ましい）。

さすがは百戦錬磨のチュチェ型ベテランガイド、なんとかピンチを強引にまとめきった模様。
個人的に朝鮮旅行はガイドとのやり取りが一番良い思い出になると思うので、ガイドとの
関わりが少ない団体ツアーは安いけどあまりオススメしない。密度の濃い体験をしたいなら
少々高い金を払ってでも個人旅行で行く事をオススメする。

どの国においてもそうだが、危険地域と目される場所では旅費をケチるべきではない。
最後は金が物を言う。

私	＜	温麺ってあまり食べないですか？
男G5	＜	だいたい体の弱い人とかお年寄りくらいしか食べません。
私	＜	好きな食べ物は何ですか？
男G5	＜	私は味噌汁です、テンジャンチゲとかシレギとか。
私	＜	シレギって何でしたっけ？
男G5	＜	大根の葉です。

素朴な味が好きな模様、味噌汁は日朝共通で割と食卓の雰囲気は似ている。
シレギは韓国料理屋でもほぼ見かけないけど、大阪鶴橋だと時々メニューに
ある店がある。

玉流館の温麺。初めて食べたけど内容的には冷麺のスープをそのまま温めただけ。冷麺と味に違い無しなのでやはり冷えている方が旨い。

同志達の冷麺、いつもながら美しい盛り付け。

男G6	＜	ところで、なぜ冷麺をチェンバン（お盆）で食べるか知っていますか？
私	＜	たしか、貴族の遊びでしたっけ。
男G6	＜	そうです、女性と冷麺の麺の端と端を口で（以下略
私	＜	今そういう事ができる店は無いですか？
男G6	＜	・・・、あなたはまだ社会主義の国というものを理解してらっしゃらないようで（笑）。
私	＜	冗談です（笑）。
男G6	＜	さ、冷麺をどうぞ。冷麺だけは音を立てて食べても良いですからね。

まさに芸者遊びの朝鮮版。そんな遊びが復活すれば日本のおじさん達が
大挙して押しかけるだろうけど、そこは鉄壁の社会主義、復活は望めない。

男G6	＜	あと、女性が男性に結婚をねだる時にも、男性に「いつ冷麺を食べさせてくれるの？」と聞いたりしますよ。
私	＜	ほぅ。

ここで私が以前に共和国で教わった冷麺の将軍様の食べ方を伝えると、男G5が反応した。

男G5	＜	それ誰に聞いたの？その食べ方を教えるのは私ともう1人しかいないけど。
私	＜	男G1さんです。
男G5	＜	そう、私と彼だけですよ。

麺を鉄箸で持ち上げてクロスし、そこに直接酢をかけるという技。
結局スープに麺を落とすと味は変わらない気がするが、平壌を訪れたら
通ぶって試してみても面白いだろう。

私	＜	男G5さんがよく行く冷麺の店はどこですか？
男G5	＜	僕の家は統一通りだから近くの平壌麺屋に行くんだけど、やっぱり一番美味しいのは玉流館です。昔と味が変わったという人もいるし好みもあるけど、やはり民族料理の最高峰は玉流館ですよ。ですから共和国に来る外国の人には必ずここを勧めます。
私	＜	なるほど。
男G5	＜	猪木さんもこちらに来られたら必ずここで冷麺を召し上がります。
私	＜	猪木さんに会ったことあるんですか？
男G5	＜	高麗ホテルでたまにお会いしたら声かけてもらうこともありますよ。
私	＜	すごいですね・・・。

北朝鮮問題で常に対話の先等に立つ我らがアントニオ猪木氏、
長年の闘魂外交を見守りつつ、その成果に期待したいところ。

冷麺より美味い玉流館のアイスは雪印パーラーのスノーロイヤルをも凌ぐ上品な甘み。

食べ終わって移動。

そういえばこの人に昔の画像を無断転載でパクられ中。
転載元を載せてくれていれば良いけどナシ。最近の無法な
まとめサイト系はほんと勘弁して欲しい。

美林乗馬クラブへ。

私	＜	乗馬とか、みんなやるんですか？
男G5	＜	やりますよ、私の息子も前にここに来ていました。
私	＜	そうですか。
男G5	＜	私の息子は何でもできますから（※自慢の息子のようだ）。