2012/07/15 ~2日目③~



北朝鮮の平壌の玉流館
玉流館到着。

美しい洋館。



ガイド2名と運転手、私の4人でテーブルへ。
玉流館のヤンベチュ(キャベツ)のキムチ
まずはヤンベチュ(キャベツ)のキムチ。辛さよりも酸味があり、食感も斬新。日本では見た事が無い。


玉流館の七面鳥
七面鳥をからし醤油で頂く。身が締まっていて美味、大同江ビールが進む。これはデヴィ夫人の訪朝時に晩餐会で出た物と同じなのでちょっと贅沢な気分。 ※オフィシャルブログ:デヴィの独り言
玉流館の緑豆のチヂミ
緑豆のチヂミ。こんがりでカリっとした食感、油っぽさも無く緑豆の風味もしっかり。去年平壌で食べた物より美味い。さすがは民族料理最高峰の名店、玉流館。このチヂミも日本では見かけないが、1軒だけ大阪の鶴橋で扱っている。


料理を待つ間、「この人知っていますか?」と、プリントした写真を渡す。(※ilsimdangyoel@Great Asia:先軍三金
写真に写っている人達は彼らの同僚で、みんなニヤっとしながら写真を眺めている。
その人達が案内した方は・・・↓


男G あぁ、リピーターさんですね。
この写真を撮られた方がガイドさん達のタバコの好みを書かれていました。(※ナイスな情報感謝。)
男G はっはっは、そうですか。
男G2 これはどこですか?
新坪休憩所という所のようです。


今回は話のネタにインターネットで男Gが写っている写真をメインに印刷して持ってきていた。
しかし男G2が付いたのは想定外だったので彼の写真は持ってこなかったが、インターネットで
男G2も見た事があるので男G2にも話を振ってみる。


男G2同志、矢嶋武弘さんを知っていますか?男G2さんが案内された方です。
男G んー・・・ いつ頃の方でしょうか・・・(※と、手帳を開いて調べている。)
1、2年前?くらいじゃないでしょうか。
男G2 あっ! 矢嶋さん、覚えていますよ! この方は●の仕事をされていて子供が▲人いて孫が■人で・・・ 歴史にも詳しくて立派な方でした。
(※情報が手帳に細かくメモされていて、詳細に説明してくれた。矢嶋氏も北朝鮮旅行記を書かれている。)
また会えるといいですね。
男G2 はい。
男G2さん焼酎好きですね。きつくないですか?(※檀君焼酎という焼酎を飲んでいる。昨晩の夕食時も焼酎。)
男G2 平気ですよ。


平壌の玉流館のチェンバン冷麺 玉流館の冷麺 pyongyang cold noodle
伝説のチェンバン冷麺。一言では言えない深い味わい。


麺を箸で持ち上げて直接麺に酢を掛けると、酢がスープに落ちてしまうのを防ぎ、
味がなじみやすいという極意を教わった。 そしてこの深い味が一体何なのか、
ひたすらスープをすする。


男G Mさん、美味しそうに食べますね。
美味いです。
男G そうですか。こちらは冷麺の歌までありますからね。


♪平壌冷麺が一番だ



男Gさんも夏は何杯食べるんでしたっけ?
男G だいたい7杯くらいは食べます。(※凄い・・・)
(冷麺を指して)
イゴスン オッドッケー マンドゥムニッガ?
(これは  どうやって  作りますか?)
男G 牛、豚、鳥を煮込んでスープを作ります。麺には蕎麦粉を使います。
なるほど。
 
男G Mさん、後ろに日本人が座っていますよ。
(振り返ると)おぉ、こんな所に日本人が。
(※日本人の団体が居た。みな高齢の人達で、1人取材用っぽいカメラを抱えた人が居る。)
男G よくお見えになる人達ですが、ちょっと位が高い人達ですね。
そうですか、在日の方々でしょうか。
男G 在日ではないです。


撮影用カメラを抱えた人も居たし、今考えたらあの方々は日本人遺骨収集の調査の人達だったのかもしれない。

日本で食べる冷麺は酸味のあるスープが多い気がするが、共和国では割とどの店でも出汁の風味が感じられる。
玉流館のスープはそれぞれの素材の出汁が出ていて複雑で、複雑なので何の味か探っていたらスープが無くなって
しまった。凄い美味いかと聞かれると正直よく?分からなかったが、何故かまた食べたくなる味。



動画の3:50に映っている方は・・・?

平壌の玉流館のアイスクリーム
バニラアイスは全然しつこくなくて甘みすっきり。日本の物を遥かに超える世界最強のスィーツ。

玉流館の向かいには玉流そば店と書かれたお店があり、玉流館のカジュアル版か。日曜なので人は多い。



玉流館を訪れなければ平壌に行ったとはいえないと言われている。
これで私は晴れて名実共に平壌を訪問した事になった。
昼食を終え、移動。



主体思想塔 juche tower
食後はJuche Towerへ。2回目の主体思想塔訪問。
平壌の大同江
平壌で一番時間がゆっくり流れると思われるのどかな場所。


平壌の人民大学習堂
さっき見た人民大学習堂が川の向こうに。

釣り人に釣果を尋ねる男G。男G2は塔の案内員を呼びに行った。


pyongyang 2012
高層マンションで近代化が進む平壌。


男G2が塔の案内員を呼びに行っている間、2人で大同江を眺めながら話す。


男G同志もあんな高層マンションに住みたいですか?
男G そーですね。
あそこは偉い人しか住めないですか?
男G そうではないです。あそこは老朽化したマンションを壊して新しく建てました。
だからそこに元々住んでいた人が今住んでいます。
そうでしたか。
 
生活総和って何ですか?
男G はっはっは、何でそんな事を知ってるんですか?(笑)
インターネットで見ました。
男G センファル チョンファ、ですね。
将軍様のお言葉を引用して、人々が互いに自分の生活の問題点を話し合う文化と聞いています。
男G はっはっは、違いますよ(笑)。


否定しながら大笑い。
笑いすぎて涙が出たのか、眼鏡を外して目元を拭いている。


全然違いましたか?
男G それは、Mさんがこの国を旅して回ればそういう物ではないという事が分かりますよ。


と、同志はにこやかに答えた。ちょっと誤魔化された感があるが、そうこうしているうちに
男G2が戻ってきて塔の案内員と共に主体思想塔の最上階へ。次は1年ぶりの平壌の全景。






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