2015/02/14 ~2日目②~




南浦洞から車で1時間程、慶尚南道金海市のボンハ村到着。漢字だと烽下村。
盧武鉉大統領生家
貧しいながらも学問で身を立て、弁護士になった盧武鉉氏の生家。



どこかで見たような甕・・・

以前訪れた北朝鮮の偉大な首領金日成同志の生家、万景台を思い出す。



三池淵の金正日の生家も・・・

こんな感じだった。


現地には日本語を話せる女性案内員も居て驚いた。
社会勉強しに日本から来ましたと伝えておいた。



人民に慕われていた絶世の愛国者、盧武鉉同志元大統領。

若かりし頃の執務の様子。こういう絵も平壌のどこかで見たような・・・。


烽下村ボンハマウル
なかなかの好青年。

若い頃は苦労したのだろう。



左端が文在寅(ムン・ジェイン)氏。盧武鉉大統領の側近中の側近。そのうち大統領になるかもしれない人。

奥様がこのボンハマウルにお住まいで、家の周囲に警備員が立っていた。


小さな巨人盧武鉉
言うならば、小さな巨人。

常に人民をいたわり、国中を現地指導された敬愛する盧武鉉同志元大統領。



何を召し上がっていらっしゃるのかは分からないが、ほのぼの風景。

国内外問わずネット民から愛された、庶民派大統領。






当時は政策がブレ気味に感じられた盧武鉉氏だが、ここでは思い切って彼の業績を肯定的に捉えてみよう。


政策 コメント
社会・経済 彼が大統領の頃に韓流ブームが巻き起こるのを見ても、歴史問題と経済を本音と建前でうまく切り分けていた気がする。竹島上陸という歴史的暴挙を犯した逆賊・李明博とは先見の明が雲泥の差。当然今より日本人旅行者も多く、株価も上々で経済も今より断然良かった模様。さらに言うなら、盧武鉉氏の世であればセウォル号の事件もあそこまで残念な結果にはならなかっただろう。
外交 北朝鮮とも日本とも首脳会談を行い、幅広く対話外交を行っていたように思える。日本とは一時関係が悪化したが、朴槿恵政権と違って完全断絶とまではいっていない。太陽政策がしばしば批判されるが、それを止めた後の李明博政権時には度々衝突が起き、韓国国民が危険に晒された。盧武鉉氏の在任中にこのような事は無く、比較的東アジア情勢が安定して平和だったように思う。反米姿勢も見られたが、アメリカを排して北朝鮮と対話する事で、外部勢力に頼らずに悲願の南北統一を現実的な物として具現化しようとしたのではないだろうか。そういう意味では卓越した民族的愛国者とも取れる。
歴史認識 靖国参拝を強く反対した盧武鉉氏。そもそもこの靖国参拝は韓国中国からだけでなく、欧米からもなかなか理解されない問題でもある。中国人の知人に聞くと、参拝自体は英霊を弔うという行為で理解できるが、戦犯までも同時に祭るのは理解できないとの事。聞いてみればなるほど、と思える指摘もあり、本件に反発するのは盧武鉉氏に限った話ではない。戦犯の烙印は連合国側の押し付けと言う日本人としての心情もあり、感じ方も人それぞれなのでこの辺は非常に難しいところ。これとは別に朝鮮戦争時の韓国軍の自国民虐殺にまで調査を進め、事実を闇に葬るor歴史捏造の流れを変えて自国の歴史と向き合う努力を行った事は、これまで誰もできなかった偉業と言える。
首都移転計画 在韓米軍が撤退したら、ソウルは偉大な金正恩元帥様の無慈悲な白頭山電撃作戦で3日以内に陥落しかねない。開戦したら韓国の全人口の25%を占めるソウル市民が一斉に難民化する事により、韓国軍も民間人移送で戦争どころではなくなると予想される。首都が南方にあれば国民が一斉に難民化する事はなく、周辺国も色々と救助の準備ができるかもしれない。国家の一大事を考えての、真の愛国者ならではの計画だったが実現化しなかった。昔と違って都市が大きくなりすぎてしまったのも一因だろう。いずれこの計画を廃案にした事を、韓国国民がそう遠くない未来に後悔する日が来る気がしてならない。


ネット上に溢れている彼のユニークな画像を見ると、どこか憎めない人物に思えて親しみが沸いてくる。
問題行動も多かったがそれ以上に後の大統領達がダメすぎるので、近く再評価される時が来るだろう。




金正日同志のあのジャンパーに似てません?かなり憧れていたのが分かる。

歴史的南北会談。これ以降、南朝鮮傀儡政府は米帝帝国主義勢力に加担し、反共和国的対決姿勢を深めてゆく。



何かにつけて反対勢力が沸き起こって物事がうまく進まないノムヒョン氏の政権運営の中で、国民全員が
指導者のやる事為す事全てに諸手を挙げて万歳三唱する北の世界が、彼にとってきっと羨ましく映ったのでは
ないだろうか。正直私もあの権力は羨ましい。






盧武鉉元大統領のボンハ村
写真中央の崖からダイブして亡くなられた。大統領経験者が自殺するのも世界初らしい。碑の前に警官が2名立っているのは、以前そこに糞を撒いた輩がいたから警備を立てるようになった模様。死後も安らかに眠れないのは同情する他無い。色々と北朝鮮で見た生家と被るので、そのうち金正日同様に盧武鉉氏の大きな銅像が建つかもしれない。周辺では色々と工事が進んでいた。



ワッフルを食う犬。
盧武鉉タウン
風車が無料で貰えた。書かれているハングルは「人間が住む世界」。弱者切捨ての権威主義、拝金主義的な歪んだ社会構造を正そうとしていたのかもしれない。以上、盧武鉉大統領の生家(烽下村)でした。


場所は釜山市から遠く直通の鉄道も無くて不便なので、もし行くなら金海国際空港からタクシーで往復するのが
一番便利ではないかと思われる。おそらく片道30分程で、1万円もあれば往復できると推測(空港から南浦洞が20分2000円)。
バスを乗り継いで行くのは素人には敷居が高い。逆にソウルからKTX慶全線の「進永駅」まで行ってタクシーを使うのが便利なのかも。

午後は再び釜山方面へ。






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