2012/07/15　～2日目⑤～

平壌駅構内。電車が来ない時間帯で誰も居ないので中に入れてくれた模様。色々交渉してくれる同志に感謝。中国から鉄道で共和国に入国すればここに辿り着く。駅の外観といい内部といい、昔のJR奈良駅っぽい。

文字：朝鮮の[平壌]心臓

男G ＜ 真ん中のおじさんはスラスラおじさんです。何でもスラスラ答えます。（※拉致被害者の居場所教えて！）

首領様の肖像画が掲げられていない平壌駅。決して体制が変わったわけではない。スローガン：偉大な領導者金正恩同志萬歳！ 栄えある朝鮮労働党萬歳！

駅前は軍人と市民が行き交い賑わっている。しかしたまに階段とかでうずくまっている人も。
ここに限らず共和国では道端で座り込んでいる人が多い。空腹なのか、何か困っているのだろうか・・・。

私	＜	今度その辺の人に話しかけてもいいですか？
男G	＜	良いですよ。私が通訳しますからね。

駅から歩いて3分程、高麗ホテルへ帰還。

早くも旅の疲れが出てしまい、地下のマッサージへ。年のせいか・・・。

地下の受付で27.5ユーロ(※\2500円程)を支払い、ハングルで按摩と書かれた部屋へ。"アンマ"は日本と朝鮮で同じ言い方のようである。
マッサージ師は去年とは違う40代くらいに見える細身の女性で、男G同志がこの女性に「この方は朝鮮語が上手ですから。」と
私を紹介してハードルを上げている。同志とこの後の待ち合わせの約束をして、彼は自分の部屋に戻っていった。


衣服をロッカーに入れて横たわり、マッサージが始まる。
揉まれながら、ちょっと会話してみる。以下、私のつたない朝鮮語の会話を日本語で記す。

私	＜	お客は中国人は多いですか？
女性	＜	んー、そんなに。
私	＜	結婚していますか？
女性	＜	はい。
私	＜	子供居ますか？
女性	＜	はい。学校へ通っています。
女性	＜	あなたは結婚していますか？
私	＜	まだです・・・。
女性	＜	彼女いないですか？
私	＜	いないです・・・。平壌で結婚したいです・・・（苦笑
女性	＜	ほっほっほ（笑

今回は揉むタイプの施術に加えて足で踏むタイプの合わせ技でややエキサイティング。
今回もマッサージ師のゴッドハンドで若干うたた寝モード。

女性	＜	どうやって朝鮮語を覚えましたか？
私	＜	南朝鮮の大学生の先生から習っています。
女性	＜	そうでしたか。どれくらい勉強しますか？
私	＜	1ヶ月に2回です。
私	＜	日本語分かりますか？
女性	＜	少し。アリガトゴザイマス、とか。（※その他二言三言）
私	＜	どこで勉強しましたか？
女性	＜	ちょっと本を読みました。色んなお客さんと話すために。
女性	＜	朝鮮語のバンガプスムニダは日本語ではなんと言いますか？
私	＜	お会いできて、うれしいです。
女性	＜	オアイデキテ、ウレシイデス。
私	＜	はい、お会いできて、うれしいです。
私	＜	ド マンナヨ。日本語で「また会いましょう」。
女性	＜	マタ、アイマショウ。

ささやかな異文化交流を行いつつ、マッサージが終わる。
※↑日本語で記載しているが、なんとかALL朝鮮語↓

私	＜	お疲れ様でした。良かったです。
女性	＜	ありがとうございます。
私	＜	ヒョンミョンジョク ギスル イエヨ。 （※革命的　　　　 技術　　です。）
女性	＜	ほっほっほっ、ヒョンミョンジョク（大笑）
私	＜	ド マンナヨ！（※また会いましょう！）
女性	＜	ネー、ド マンナプシダ。（※はい、また会いましょう。）

こういうカタイ言葉が日本人から出てきたのが意外だったのか、最後は大うけ。
部屋を出ようとすると、そこにもう1人女性が居た。よく見ると去年マッサージしてくれた女性だった。
去年会いました、とアピールしておいたが覚えていたかは謎。とにかく再会できて良かった。
今年の女性は「リュウ・シュン」さんという方で、またいつか平壌に来る楽しみが一つ出来た。

マッサージの後は車で夕食会場へ移動。

夕食会場。看板は書斎閣？ ちょっと不明。

4人で着席。

男G2が好きな檀君焼酎。

茶碗蒸し。ここは日本料理屋？

私	＜	これ日本の茶碗蒸しですね。
男G	＜	そーです。こちらにも日本の料理、結構ありますよ。蒲焼きとか、日本の料理じゃないですか？
私	＜	そうですね、意外です。（※後で聞いたが鰻はそこまで一般的では無いらしく、日本料理屋に行けばあると言われた。）
私	＜	（檀君で思いついて）世宗大王の墓もこの辺にありますか？（※wikipedia：イ・サン）
男G	＜	それは南ですね。
私	＜	そうでしたか。
私	＜	（→運転手）あなたも朝鮮人民軍に行きましたか？（※男Gの通訳付きで）
運転手	＜	行っていません。
私	＜	そうですか、行ってない人もいるんですね。（※男Gも行っていない。）
男G2	＜	私も行っていません。子供の頃に高い所から落ちて腰を痛めてしまって・・・ 検査で落とされてしまいました。
私	＜	やっぱり行きたかったですか？
男G2	＜	それはそうですよ、祖国を守りたいですから。
私	＜	運転手さんもどこか体を悪くされたんでしょうか。
男G2	＜	分からないですが、何かあるのだと思います。

緑豆のチヂミ。奥は牛肉の焼いた物。

私	＜	今回行く三池淵には行った事ありますか？
男G2	＜	以前に建設工事の手伝いで3年ほど行きました。
私	＜	そうでしたか。農村突撃隊というやつですか？
男G2	＜	そういう名前ではないですけどね。（※知識層のガイドにも建設工事の手伝いをさせるのか・・・）

彼らの労をねぎらう為、持ってきた別のタバコ「ショートピース」を差し出す。

私	＜	これは金泰慶同志が好きなタバコのようです。（※去年見かけた男性ガイドさん。）
男G	＜	色々持ってきているんですね。これはフィルターが無いやつですね。
私	＜	男Gさんは何のタバコが好きですか？
男G	＜	このピースも好きですけど、金色？のピースも好きです。（※金ピース＝ロングピース）
私	＜	ほぅ、そうですか。ロングピースは私の祖父も好きでした。男G2さんはどうですか？
男G2	＜	そうですね、日本のタバコはセブンスターが良いです。
私	＜	マイルドセブンとか他のもありますけどセブンスターですか？
男G2	＜	やっぱりセブンスターです。
私	＜	ボックスとソフトがありますけど、味違いますか？
男G2	＜	全然違います。ソフトの方が良いです。みんな好きですよ。 （※北朝鮮ではセブンスターソフトボックスが鉄板らしい。ソフトとボックスで昔は味が少し違ったようだが今は同じようだ。）
私	＜	（→男G）日本のタバコはあまり売ってないですか？
男G	＜	ありますけど、ちょっと高いです。値段がこちらのタバコの3倍くらいします。（※十分高級品である。日本で言うと、1箱1500円位という感じか。）
私	＜	（→運転手さんへ）イルボネ ダンベ ジョハムニッガ？ 　　　　　　　　 　（※日本の　 タバコ　好きですか？）
運	＜	（男Gの通訳付きで）まだそんなに詳しくないですが、お客さんから貰ったりして色々試しているところです。
私	＜	どんな音楽が何が好きですか？
運	＜	今はモランボン楽団が好きです。（※結構流行っているようだ。）

ソガリはちょっと無いので、変わりに用意してくれた太刀魚の煮付け。コチュジャン風味だった気がする。

私	＜	（料理を運ぶ若いウェイトレスを見て）やはり共和国は美人が多いですね。
男G2	＜	そうですか？もう見慣れました。
私	＜	幸せですね。
男G2	＜	男Gさんの奥さんも美人ですよ。男Gさんモテますから。
男G	＜	男G2さんの奥さんは元踊り子ですからもっと美人ですよ。 （※2人共良い暮らしをしている模様。）

私	＜	（男Gが指にテーピングしているのを見て）怪我しましたか？
男G	＜	この前旅行社の仲間で休憩時間にバレーしていたら突き指しました。
私	＜	そうですか、仲良いですね。楽器は最近やってますか？
男G	＜	イベントで旅行社で出し物する時に仲間と演奏しています。男G2さんもフルートやっていますよ。
私	＜	男G2さんも。そうでしたか。（※2人共なかなか芸達者。）

北朝鮮のカレー。肉とじゃがいも、人参たっぷり。何か家のカレーっぽくて全然違和感が無く、そしてうまい。

チョコとバニラのアイス。日本っぽい。

食事を終え、高麗ホテルへ。

私	＜	今夜はカラオケ行きましょうか。朝鮮の歌を少し覚えました。
男G	＜	おっ、どんな歌ですか？
私	＜	ハンイレ ヒョルジョンマルリ イルジェルル チョー ブシゴ～ （※抗日の　血戦　　 万里　 日帝を　 　　　打ち破り、）
男G	＜	それは金日成大元帥萬萬歳ですね。じゃあ行きましょう。こちらは日本の歌を歌いますよ。

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