2012/07/15　～2日目②～

偉大な首領金日成同志と偉大な領導者金正日同志。去年は工事中で入れなかったが、今回やっとご対面。献花してガイド共々礼をする。 お二人には敬愛する金正恩同志がお導きになる日朝の明るい？行く末をしっかり見守って頂きたい。

社会主義独特のレリーフ（左）。

右。

右レリーフ裏側。

千里馬像（チョルリマ）。翼を持ち、一日に千里を駆けるという朝鮮の伝説上の馬。いつか晴れている日に撮影したい。

万寿台近くの平壌児童百貨店。

軍人達が偉大な人民のアボジ達に挨拶しに来ている。（アボジ＝父）

万寿台から次の場所へ移動。柳京ホテルが見える。

雨の平壌。

大同門書房に立ち寄る。金日成回顧録や金正日全集、金正日逸話集、朝鮮観光ブック、簡単な朝鮮語の会話冊子、朝鮮歌謡CD、DVDなどが揃っていた。先軍思想問答や主体思想問答など、去年は無かった小冊子も。店員の女性が日本語の本をまとめて持ってきてくれた。節電のせいか、店内は暗い。

遠くに主体思想塔。

平壌の大同門。こんな名前の焼肉屋をたまに見かける。

門をくぐる。

大同門からも高層マンションが見える。

↑インミネ テヤン キムジョンウンジャングン マンセ！（人民の太陽 金正恩将軍 萬歳！）

平壌鐘の碑文。

※朝鮮新報：平壌の名物「平壌鐘」

男G ＜ 豊臣秀吉知っていますか？秀吉の軍がここまで攻めて来ました。

大同江を臨む。

大同門から眺める主体思想塔。

大同門全景。

私	＜	平壌の労働者の月給が3000ウォンって本当ですか？
男G	＜	んー、それは人によりますね。
私	＜	100円はこちらで4000ウォン程ですか？インターネットで見ましたが。
男G	＜	それは闇ですかね？（※闇＝民間レート） 公式レートだと100円はこちらでは110か120ウォンくらいです。 （※闇レートだと月給100円、公式だと月給4500円程。）
私	＜	これから行く玉流館は去年工事中で入れませんでしたが、今回やっと行けます。
男G	＜	玉流館はずっと拡張工事をしていてしばらく観光客を受け付けていませんでした。 工事が終わってからＭさんが初の日本人だと思いますよ。（※光栄な事だ。）
私	＜	最後に旅行で玉流館を案内されたのはいつですか？
男G	＜	2年前です。
私	＜	プライベートではどうですか？
男G	＜	6ヶ月前に家族で行きました。

閑静な佇まい。

歩いて近くの金日成広場へ。

歩きながら男Gと2人で語る。
男G2さんはレストランや先々の観光場所の調整で車に戻る。
このように今回は2人になって話す事が多かった。男Gが前回と同じ
ガイドという事で気を遣って席を外してくれているのだろうか。

私	＜	男G同志。
男G	＜	はい。
私	＜	インターネットで見ましたが、とある旅行者が人民軍高射砲中隊の訓練を見たり人民武力部史跡館や果樹園や工場に行ったり 非転向長期囚と話したりしていました。旅行期間も1ヶ月とか長期です。その方は在日の方のようですが、旅行でそういう所に行ったりできるんですか？
男G	＜	んー、在日の人はルートが違いますから。受付窓口が違って、朝鮮国際旅行社とは違う会社が受け付けています。（※社名聞いたけど忘れた。） また、旅行とはちょっと意味が違います。
私	＜	そうですか、社会勉強ですかね。そちらにも日本語ガイドが居るんですか？
男G	＜	在日の人とは朝鮮語で話しますから日本語は必要無いですよ（笑）。
私	＜	在日の人の朝鮮語は聞き取りにくくないですか？（※wikipedia：在日朝鮮語）
男G	＜	たまに発音が聞き取りにくい事もありますが、大体分かります。

私	＜	在日の人は非常に民族意識と祖国への愛国心が強いように思います。しかし日本に住みながら反日活動をする人も居ます。 祖国が好きで反日なら祖国に住んだ方が住みやすいように思いますが、どうなんですかね。 （※無論全員が反日ではないが、素朴な疑問として。）
男G	＜	それは日本に長く住んで住み慣れた土地が良いという人も居るでしょうから、人によると思いますよ。 ただ私個人の意見としては、民族教育は共和国でやった方が良いと思いますけどね。
私	＜	なるほど。しかし彼らがもし共和国に住んでも居場所が無かったりするんでしょうか。 （※資本主義文化に触れた反社会主義分子という意味で。）
男G	＜	それは無いです。（※きっぱり）

↑文字：栄えある朝鮮労働党 萬歳！

↑文字：朝鮮民主主義人民共和国 萬歳！

金日成広場の人民大学習堂。肖像画が1人分増えている。

私	＜	在日の人は割と朝鮮にお金を送る人が多いと言われています。
男G	＜	それは知りません。
私	＜	そうですか。
男G	＜	それは知りませんが、多分寄付している人も結構いると思いますね。 だから、いま牡丹峰に"安商宅通り"という街がありますけどね、その街が今日本に住んでいる在日朝鮮人、 安商宅（アン・サンテク）という人が寄付したお金で建てたんです。だから彼の名前をとって安商宅通りと言っています。 昨日車で通りがかった病院があったでしょう？それも"金萬有病院"、金萬有（キム・マンユ）という在日朝鮮人が 寄付したお金で建てた病院です。そういうの結構ありますよ。
私	＜	パチンコを経営している人が共和国にお金を送る人が多いと言われています。非常に愛国心が強いようです。
男G	＜	日本のどこでどういう仕事をやっていてもですね、ほんの少しの愛国心さえあればもうそのお金の金額の量は 多くても少なくても、国の為に送ったらそれでOK。 逆にこの国から毎年"教育援助費"というのを在日朝鮮人に送っている事は知っていますか？
私	＜	金総書記が時々送られていましたね。
男G	＜	毎年です。

 
2012年8月現在、在日社会の苦悩を描いた映画「かぞくのくに」がひっそりと公開されている。
作中で在日朝鮮人の帰還事業で北朝鮮に渡った家族に送金している様子が見えるが、送らないと家族が
苦労するであろう事はひしひし伝わってくる。※wikipedia：在日朝鮮人の帰還事業
よくパチンコを無くせと言う人がいるが、パチンコを無くすと在日の経営者は家族にお金を送る手段が無くなり、
誰かが危険な目に合うのかもしれない。そもそも帰還事業が政府主導で行われた為、政府も彼らの送金手段
を断つような事は人道上できないのではないか、と思ってしまった。
パチンコの問題は、利権がどうとか簡単な話では無い気がする。


映画「かぞくのくに」



昨夜にデジカメの充電が不十分だった為、電池が切れてしまったので一旦高麗ホテルで充電してから
昼食会場へ向かう。車から外の風景を見ていると、意外と日本車が多く走っている事に気付く。

私	＜	日本車は最近撤去されていると聞きましたが。※アジアプレス：日本車が姿を消した訳は？
男G	＜	んー、そういう事は無いですが、こちらでも平和自動車（ピョンファ）という自動車会社ができてから国産の車が増えました。 だから、今まであった日本車が国産車に変わってきているんだと思いますよ。
私	＜	なるほど。とある日本車が高速道路で将軍様の車を追い越して、将軍様がお怒りになったとか。
男G	＜	それはテレビのニュースでやっていましたか？
私	＜	いえ、インターネットのニュースで見ました。

憎むべき日本の車を撤去するならば下々の国民も日本車はダメ！という意識でいるはずだが、彼らは何も知らなかった。
日本車が少ないという事実が、怒りに触れて撤去と、おもしろおかしく話を摩り替えられている気がする。よくよく考えれば
一目で分かる将軍様の車列を追い越したらこの国でその後どうなるかは容易に想像が付くだろう。日本でさえ天皇陛下の
車列は交通整理により信号が止められ近付く事はできないし、これと同等の対応がなされていると考えられる。よって、
この件は一見有りそうな話だが単なる噂話か、もしくは日本向けの反共和国のプロパガンダと思われるが、どうだろうか。

金総書記は料理人を日本から呼び寄せ、過去に金正男（まさお）、金正恩第一書記もお忍びで来日、平壌の百貨店には
日本製品が高級品として溢れている。そういう状況から考えると、この国の人々が、昔はともかくそこまで今の日本を嫌って
いるとは思えない。ちなみに韓国では国宝の復元作業で日本製の接着剤が使用されて問題となるくらい反日色が根強い。
年間300万人の人が韓国を旅行するそうだが、そのような反日の国に行くのが皆怖くないのか、私は疑問でならない。



さて、そうこうしているうちに、去年は工事で行けず、1年間待ち望んだ"冷麺の殿堂"へ。
少し雨も止んできた。

私	＜	モドゥンニルン　バンドゥシ　ジャングンニメ　ベリョ　ドップニムニダ。 （すべては　　 　きっと　　　 将軍様の　　　　ご配慮の　お陰です。）
一同	＜	はっはっは（笑）、ご配慮、ですか。

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